こんにちはジュネスです。
技術系サラリーマンの情報発信をしています。しばらくは、企業で初めての新規テーマの立ち上げを目標にした活動のリーダーを実践した体験・苦労について書いてきます。
- 探索テーマの選定
- メンバー
- キックオフミーティング
探索テーマの選定
リーダーの中でやりたいことが決まっている場合はいいのですが、私の場合は明確に決まっておらず最初の課題でした。テーマを決めることは研究開発を発足させるために最も重要なことの一つで安易に決めてしまうべきではありませんので注意が必要です。
私の場合は会社の中期経営計画に記載はあり自分が興味のある分野のうち、が具体的な製品・技術が未完成の所に着目することにしてました。そこからは過去の文献であったりセミナーなどを受講しその分野のことについて調べていくのが第一歩だと思います。
調査を進めていくことでその分野での市場ニーズ、技術シーズとのギャップが何であるかが明らかになっていくと思います。その後、ギャップを埋めるために必要なことを考えていくことが基本的な流れで進めていきましょう。
じゃあギャップって何なの?と考えると5G化、6G化などの社会変化に必要な技術がない、スマホが熱くなってしまうなどの課題を解決する技術がない、必要な技術を実現する為の定量的な性能はどの程度が必要かを計算する技術などが存在しないことがギャップです。
次にギャップを埋めるために必要なことって何?に関しては要求性能を満たすために必要な研究が何であるか、性能を確認するために必要なものは何なのかを考えていくことです。これを忘れてしまうと自分たちが持つ技術との関係が曖昧になり新規テーマをやる意義がうまく伝わらなくなってしまいます。
新規テーマの立ち上げには意義を伝えることが最も重要です。これがうまくいけば企業としての取るべき指針の構築・新組織の形成につながり自分がやりたいような体制を作ることにつながります。私はここに一番力を入れて報告書をつくりました!
メンバーの選定
研究開発のテーマの立ち上げを行う際にリーダーはメンバーを誰にするかを選ぶことも必要です。リーダーの目標はテーマの立ち上げに成功することであり仲良しこよしの仕事をするわけではない。目標を達成するためには二人以上の調和された知恵と協力が不可欠である。適切なメンバーを選ぶことで1+1が2だけではなく10にも100にもなるのだ。
ではどう選定するかであるが、テーマへの共感があるかを確かめ相手にやる気があるかどうかを必ず確認する。「誘われたからまあいいか」くらいの人を選んでしまうとチーム崩壊につながりかねない。
- あなたが望んでいるテーマに対する共感がえられるか
- 熱心で楽観的な人か
- どの分野の知識を持っているか
この3つを確認出来れば偏らないようにあなたが選ぶだけだ。リーダはメンバーの能力あるいは脳力がないことが分かっても自分のミスであると考えられる人間でないとリーダーは努められない。リーダーは自分で責任取れないのであればすぐにやめてしまったほうがいい。
キックオフミーティング
キックオフミーティングって何するのって思う人が多いかもしれません(自分もそうでした)
キックオフミーティングはリーダーがやりたいことを伝えてそれが伝わっているかを確認する重要な機会である。多くの人は1つ大きな間違いを行いがちである。それは、伝わっているかを確認できていないことである。
会議でやりたいことを熱弁したとしてもほとんど伝わっていないと思ったほうがいい。
では、どうすればいいのか。自分が話すだけでなくメンバーに話を振りながら進めていくことだ。人間はどうしたら一生懸命に取り組むかというと簡単な式で理解できる
一生懸命さ = 緊張感 × 重要感
である。話をふることは緊張感と重要感の両方を高める方法の1つになります。これにえて会議の最後に自分の思いが伝わったかを確認するために質問してみるといい。きっと伝わってないことがたくさんあることが分かるでしょう。(自分もびっくりするほど伝わってなくて次の回でドキッとするほどでした。)
今回は新規テーマの研究・開発を行う最初の一歩について発信いたしました。引き続き最終報告までの体験を続けてまいります。
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